晩学のすすめ
私の同年代は、勉強が足りない。
そう思って、50歳になってから、大学院に通った。
専攻は財政学。税金の取り立て学。
コーポレート・ガバナンス論、で統治方法を研究。
労働経済学で、合理的な首切り法、
社会保障論で、老後の暮らし方、
NPO経営論で、組織のでっち上げ方、
そして、経営学総論で、日本的経営、などを、学び、研究した。
いずれも、ほぼマンツーマンで、講義を受けた。
授業、90分中、私が100分話してしまい、教授たちを嘆かせた。
で、修士論文は、江戸学に引き摺られ、街づくりから、老後の過ごし方まで、雑駁ではあるが、人生論に及び、ベテラン教授たちを喜ばせた。指導教授は嘆いたらしいが、勝手にやらせてもらえた。
でも、夜中の2時に起きて勉強することを、ずっと続けたので、充実感は、大いにあった。
あの態度で学部時代に勉強しておれば、間違いなく、事務次官になったと、深く反省した。
成績は、お手盛りもあったであろうが、オールA以上で、少し嬉しかった。
その直後から、体調を崩し、かくなるとは、思いもよらなかったが、家族の協力も得て、人生最大・最良の充実期ではあった。