富国強兵 殖産興業

明治維新の原点に立ち返ろう。

ひとに寄り添う

経営者は、自分ひとりで事業が出来る訳ではない。

絶対にない!

社員あればこそだ。

人は石垣、人は城だ。

にもかかわらず、

幹部社員や、部下のあらさがしばかりをする社長がいたとする。

早晩、その会社は潰れるか、若しくは社長交代であろう。

 

いつも思うが、教養のある人(学歴ではない。心映えのようなもの)は、

他人の心がわかるのである。

また、強い信念とまではいかなくとも、一本筋が通ったものを持つ人は、

ひとに寄り添うことが、ひとの心に寄り添うことが出来る。

 

私が公私ともにお世話になった元自衛隊統合幕僚会議議長の村井澄夫先生は、そういうかたであった。

帝国陸軍最後の陸軍少尉(昭和20年8月1日任官)、最後の近衛連隊旗手、当然、陸軍士官学校首席卒業で、恩賜の軍刀昭和天皇から授与されたかたである。

昭和60年に、統合幕僚会議議長で退官された。

当然、その前後に天皇陛下に拝謁、とくるはずが、戦後の馬鹿が作った風潮で、吹上御苑の庭先で、会釈を賜るという、泣きたくなることであったそうだ。

時代が違えども、陸軍大将・元帥に相当する方々を、宮内庁の木端役人が、そういう扱いを強いたのである。

今はしらぬ。昭和のことだ。

ついでに、叙勲も、勲二等瑞宝章、であった。

平和ボケ・Nippon である。

村井先生、御存命である。

昔々、政治の世界に入ったばかりの小生を父親代わりにと明言して下さり、何かと助言・御指導頂いた。

 

私は、不出来なもので、未熟なまま、あの世に行くであろうが、

少しの期間でも、何かあれば、「ひとに寄り添う」ことが出来るように

努めたい。